2013.09.06(Fri):経済・税金問題
TPP。
環太平洋経済連携協定とか、
いろいろなことばに訳されているが、
要は、ある国で、
外国もモノやサービスなどを
自由に売買できるようにするため、
太平洋を囲む国々の間で結ばれる協定である。

ただ、単純に経済規模だけを見ると、
日米だけで参加国の9割を占めるので、
日米間協定といってもおかしくはない。

そして、そうした売買に邪魔になる
国内の法や規制などがあれば、
それを緩和したり無くすことになる。

これは、国内のいろいろな仕組みを
その国の人たちや国会などではなく、
外国の政府や企業の利害が反映した
協定が決めることになる。
極端な言いかたをすれば、体のいい内政干渉である。

たしかに、
条約や協定が国内法に優先するというのは常識らしい。
国と国との間の約束ごとなんだから、
それぞれの国の人が何と言おうと、約束は守りなさい、
というのが理屈みたいだ。
(ただ、条約や協定を締結するには国会の承認がいる。)

でも、これは、条約や協定の内容が、
国外からの攻撃や侵略から国の安全を守るという
安全保障の話とか、
国内の法や制度、規制などとは
直接には関係しない分野だった時代にできた理屈
なんだろうと思う。

だから、TPPは、
われわれにとってメリットもあるのだろうが、
日本人の知らないところで、
国の仕組みなどが決まってしまう、
こうした民主主義の根幹を揺るがすという点が
問題だと思う。


もっと問題なのが、首席交渉官という輩だ。
日本は、一般的に交渉下手ということで、
このTPPにおける交渉には、
交渉が得意だといわれている者が
“首席交渉官”に任命されている。

ところで、TPPには、
ISD条項というものが入れられようとしている。

これは、ある国の規制などが邪魔になって、
その国で思うように商売できなかった場合、
その国に対し損害賠償を請求できるというものだ。

ただ、これはTPPに特有なものではなく、
既に、日本も様々な国との協定で採りいれている。

しかし、日本は訴訟慣れしておらず、
実際、ISD条項もほとんど発動したことはないらしい。
しかも、日本郵政が今、職員に号令をかけて
アメリカのアヒル会社の保険
(本田翼さんが出ているコマーシャルでも有名)
の販売を、一生懸命、促進しているように、
相手が強い国だと、
だいたい言いなりになるような体質だから、
ISD条項に反対する人も多い。

ただ、私が、
ISD条項そのものより問題視しているのは、
首席交渉官と言われている者の能力だ。
そもそも、あらゆる分野で
日本に有利なるように交渉を進めるという
重要な役割を担っているはず。

しかし、この交渉官は、
ISD条項支持の態度を示したらしいが、
この条項を取り入れることに疑問を投げかけられた際、
『日本は強いからアメリカに勝てる。大丈夫』
という趣旨のご発言をされたらしい。

何を根拠に…
もっと説得力ある説明ができないのか…
こんな人が“交渉”しているとは…

他の参加国も、
日本ならアメリカにものを言ってくれるのでは
と期待していたはず。


これじゃ、”交渉官”の意味ないじゃん。



【More...】

ただ、この交渉官がきちんと説明したのに、
問題発言だけが報道された
という可能性はありますが。


スポンサーサイト
Tag:
| TrackBack:0
TrackBackURL
→http://inoino700.blog.fc2.com/tb.php/243-633d1433