実録!衆院選挙に立候補したときのお話 | 日記
平成24年12月6日(木) -選挙運動3日目-


朝5時前に起床し、朝6時半ごろ事務所に到着。
しばらく、こうした生活が続く。

この時期の夜明けは朝7時前。
暗くて寒くつらい。
しかも、今冬は12月のなのに真冬なみの寒さ。

事務所の最寄り駅で手袋も着けず、

「おはようございます。」

の一点ばりで挨拶。

学生のとき、陸上部で大きな声で先輩に挨拶していたのが、
ここで役だった。

一時間ほどたって、
運転手さんとその仲介業者の部長さんが私に近寄ってきて、
お互い自己紹介。

そして、三人で事務所に戻ると、
こんどは、ウグイス嬢さんが待っていた。

これで、何とか形がととのった。

昨日の経験から、まず、バス停のある大きな駅、成増駅で演説することに。

実は、この駅、板橋区内で事務所とちょうど反対に位置していたので、
到着までに時間がかかった。
もはや、通勤客がいなかった。

  もっと、早く行けばいいじゃん。

マイクを使えるのは、朝8時から。
板橋区内の駅は一つではないので、選挙カーを常に移動する必要がある。
演説する場所と時間は行き当たりバッタリ。
そして、特に運転手さんとウグイス嬢さんとは、
朝8時に事務所に集合するという内容で契約。

前もって、何々駅に朝8時に集合、ということがいえる状況ではなかった。


成増駅には北口と南口とがあったが、
とりあえず、すぐ行ける南口から演説。

バス停も含め、駅の乗降客もすでにまばらである。

案の定、聴いてくれる人がいない…

と思いきや、演説が終わったとき、
喫茶店から、エプロンをかけたまま
女性従業員の方が近寄ってきた。

『維新の会、応援しています。
 頑張ってください。』

二日前、こちらから商店街の有権者の方々に握手を求めたが、
初めて握手を求められた瞬間であった。

まだ赤ぎれしていないその素手で、
あわてて両手をこすり、いちおう手を温めてから
握手をさせてもらった。

その後意気揚々と、同じ駅の北口で演説。
こちらは、バス停で待つ乗客の方が何人かおり、
明らかに聴いてくださっている方の姿も何人かみられた。

ロータリーでタクシーを止めている運転手さんも
聴いてくださっている様子。

背後では、駅のプラットホームで電車を待つ乗客の方々も
聴いてくださっているのが、見えなくても分かる。

手ごたえを感じることができる最高の場所、
とそのときは思った。


ある程度、選挙区を回っていると、自分のポスターだけが
まったく掲示板に貼られていないことに気がつく。

昨日、業者さんに、
区内のすべての掲示板にポスターを本日中に貼ってもらうことを依頼していた。
公示日は、他の選挙区も含め、他の候補者からの依頼がいっぱいだということで、
応じてもらえなかった。
しかし、選挙運動三日目の本日であれば応じることができる
ということで、お願いしていた。

しかも、ポスター自体の仕上りも当初はさらに2~3日後だった。
しかし、先日、”府議の先生”がそれを許さなかった。
選挙のプロの目からすると、
そもそも公示日からポスターが貼られていないことが
信じられないことらしい。
ましてや、公示日から2~3日になっても貼られないなんてことは
許されないことである。

有権者にしてみれば、
誰のポスターがいつから貼られているなんて、
まったく気にしていない。
2~3日貼り出しが遅れたところで、
どれだけ効果に違いがでてくるというのだろうか。

もっとも、公示日前から、それこそ何年も前から
街中に大きめのポスターが貼ってあることがよくある。
それならば効果は絶大である。
ただ、それだけのお金と人も必要でもある。

公職選挙法は、なるべくお金がかからないように、そして、
財力によって不公平にならないようにはしてある。
しかし、憲法が保障する表現の自由の問題もあり、
さすがに、選挙運動期間外、何年もの空白期間、
その間の政治活動まではなかなか規制できないようである。


さて、個人的には、投票日までまだ10日もあるのだから、
ポスター貼りを慌てる必要はないと思っていた。
ただ、お世話になっている ”府議の先生”の忠告を受け、
印刷業者の社長さんと携帯で相談。
結局、防水加工の予定だったポスターの品質を落とすことで
完成を早めることにした。
選挙期間中は、天気予報によると、雨が降りそうもなかったからである。

このことを ”府議の先生”に報告すると、
  候補者自身がそのように判断したならば構わないけど…
という反応だった。
おそらくは、自分がプレッシャーをかけたことによって
雨でポスターが破れてしまった場合の責任を回避したかったのだろう。

  それにしても ”府議の先生”は、
  ご自分でポスターの作成依頼をしたことがあるのであろうか?
  ポスター作成に日数がかかるのをご存知ないのであろうか?

お昼2時ごろになっても、
いまだにどの掲示板にもポスターが貼られていなかったので、
いや、正確には、一枚だけしか貼られていなかったので、
業者にいそいで連絡。

「すいません、本日中という約束だったんですけど、
 ぜんぜんポスター貼られていないんですけど!」

『順番で貼ってますんで、
 地域によってはまだ貼ってないところもあるかと思います。』

「こっちは、選挙カーで区内隈なく廻ってるんですけど、
 どの地域の掲示板にも貼ってないから、こうやって連絡してるんですけど!」

『わかりました。すぐに貼らせます。』

どうやら、私の目も、
有権者から選挙のプロの方にようやく向かいはじめたようである。

その後、徐々にではあるが、私のポスターが貼り出されはじめていた。


日も暮れたので、東武練馬駅へ。
この駅、名前には「練馬」とあるが、
練馬区と板橋区との堺近くにある。
板橋区の住民の利用客数も多いという情報を得て、
帰宅する住民の方々にご挨拶することにした。

多くの方は、こいつは誰だとタスキをのぞきこむ。
少なくとも、昨晩のように避けて通られることはない。

この時点で、朝の挨拶は大山駅、夕方の挨拶は東武練馬駅と決めた。

運転手さんとウグイス嬢さんとは夜8時までという契約だったので、
帰りは、東武練馬駅から東武東上線に一人で乗車。
一応、駅員さんの了解を得て、タスキをかけたまま車内に乗り込む。
案の定、効果抜群、効果絶大である。
みんな、振り向く。見て見ぬふりをする。
もちろん、駅構内や車内では一言も発しないのにである。

夜8時半すぎ、事務所でスタッフが待っていてくれた。
が、それは、私への報告もあったからだ。

その大半が、”責任者”や大阪の党本部からの
私をけしかける内容のものだった。

選挙管理委員会が、投票日に開票を見守る人をつけるのは必須ではないというが、
それでも、何としてでも探せ!とのご命令。
この見守り役、
日当15,000円はでるものの、投票日の夜8時から翌夜中の3時まで拘束され、
しかも、板橋区民に限られていたため、なかなか見つからないでいた。
”Mさん”にお願いし、至急、コンビニで、”募集中”の貼り出しをすることに。


支部、つまり政治団体設立の手続きは済ませたのか!とのけしかけ。
私は、寄付をいただくのでもなく、そんな設立の手続きをしている暇もなかったので、
無視をしていた。
そもそも、同じ寄付をするのであれば、
世界には食べ物や飲み物、そして住むところにさえ困っている方が大勢いるので、
選挙する余裕のある人よりは、どうぞそちらの方々に寄付を、という思いもあった。

とはいうものの、無視し続けるわけにはいかず、こちらも ”Mさん”にお願い。
が、私の予想どおり、後日、この手続きがまったく無意味なものになる。

あと、チラシの新聞折り込みの手配はしたのか!とのけしかけ。
このけしかけは、正直助かった。
個人用のチラシを何万枚も刷ったのだが、こんなに手渡しできるはずがない、
と思っていたところ、ようやくそれだけのチラシが必要だったことに合点がいった。
こちらは、翌日、とりあえず事務所の目前にある新聞販売店に
手続きや料金のことをきくようにと、別のスタッフにお願い。


このように、必要なこととは理屈では分かっていても、
やはり選挙運動後、疲労困ぱいの中、こうした報告をきくのは、
かなりのストレスになる。


私の自宅は、実は板橋区ではなく、江東区大島というところである。
父が亡くなった後も、引っ越しできないでいた。
もう、45年近くも暮らしている場所。
生前、両親とも愛着をもっていた部屋で、
今も両親がいるような気がするからである。


今までは、帰宅が夜遅く、夜食を食べている気力などなかった。
そして、朝食についても、
食べている時間があったらその分眠っていたかったので、
とっていなかった。
しかし、体力や栄養もつけないと選挙戦を戦っていけないと感じた。
そこで、夜中2時まで営業している ”ラーメン大学”という
近所の中華屋さんで、毎晩、野菜ラーメンを食べることにした。


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