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私は、とある団地に住んでいる。

私が住んでいる階では、
一部の人たちの間だけで、
異なる次元の時間が流れている。

私が、この団地にやって来たのは43年以上前。
その頃、隣近所には、
私より数才年下の子どもがいるご家族が
たくさん暮らしていた。

私は、その隣近所のお母さまがたから、
“お兄ちゃん”と呼ばれていた。

それから、10年、20年、30年と経つうちに、
ある家族は引越しをし、
とある家族は子どもが自立をし、
その限られた場所でも、少子高齢化が進んでいた。

40年以上経った今でも、
私は、昔から暮らしている隣近所の、
そのお母さまがたから、
“お兄ちゃん”と呼ばれている。


40年以上も隣近所で暮らしていると、
2年や3年の間会わなくとも、
“しばらく見かけなかったわね”
ということにはならない。

だから、私が
パリとか札幌とか大宮とか大阪に赴任していたときも、
隣近所の人は、そんなことには気がつかない。
ずっと、東京で働いているものだと思っている。


そして昨年末、衆院選に落選してから数か月の間、
お会いした隣近所の方には、
選挙に出たことなどを説明していた。


最近のとある平日のお昼、
一年ぶりくらいにお会いした方がいた。

その方から
“お兄ちゃん、今日は、休み?”
と聞かれたとき、私は
「はい。」
と思わず返事をしてしまった。

最近、自分の頭の中で
選挙モードへの切り替えができない。

何か、
選挙で落選したとか、
無職になったとか、
他人事というか、恥ずかしいというか、
説明するのが面倒くさくなったというか、
以前のように話すことができなくなっていた。

一年ぶり近くにお会いしたのだから、
外の世界と同様、

“しばらく見なかったわね。
 何してたの?“

と、聞かれていたら
答えられたのかもしれない。


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