新聞の読み方 | 日記
2013.01.23(Wed):経済・税金問題
アベノミクスの三本の矢とは、
財政出動、金融緩和、成長戦略といわれている。

正直、金融緩和と成長戦略については、
具体的に頭の中でイメージできなかったので、
1/7付のブログでも触れることができなかった。

しかし、最近、テレビのニュースを見ていて、
ようやく金融緩和についてはイメージができ、
三本の矢の関係も分かってきた。

というか、金融緩和策一つとっても、
いろいろな人がいろいろなことを考えている
ということが分かった。
私も、よく分からなかったはずである。


私なりに総合して考えるとこういうことらしい。

まず、日本円というお金の量を増やせば円の価値が下がる。
そして、円安にふれる。
例えば、今まで一ドルの物を80円で輸入できていたのが、
同じ一ドルの物でも100円を支払わなければならなくなる。
そうすると、輸入した物が値上がりする。

値上がりする物は輸入した物に限らない。
お金の量を増やせば、お金の値打ちが下がる。
今まで、80円を支払って買えた物が、
同じ物でも、お金の価値が下がるので、
100円支払わなければ買えなくなる。

こうして、先日、政府と日本銀行との間で合意された
インフレ目標2%というのが達成されるらしい。

問題はここからであり、
私が今までイメージできなかった理由でもある。

どうやら、安倍総理(もしくはブレイン?)や多くの識者は、
物の値段が上がれば企業の収益が上がると考えているらしい。
いや、考えているというより、期待している、
といったほうが正確か。

なお、円安によって輸出が増加することで
輸出企業の収益が上がることは期待できる。


無職になって思うのだが、インフレは非常に困る。
いろいろな物が値上がりしたら、
私なら、買うのを控える。
無職だからである。

無職の方でもなくても、給料が上がらなければ、
無理して高い物を買うより、
節約し始めるのが自然な流れだと思う。

そうでなくても、
来年の4月以降は消費税率が8%、
再来年の10月以降は10%となることが
ほぼ確実な状況である。

受け取るほうは、インフレ分は企業に、消費税分は国や地方に、
と分かれるのであろうが、
両方払うのは消費者である。

このように、
物の値段が高くなるだけで消費が増えず、
企業の収益増にもつながらない最悪の状態を
スタグフレーションという。


安倍総理や多くの識者は、
以上のような心配はあえてふれないようにして、
物価高から企業収益増(①)、そして
企業収益増から賃金引上げ(②)、さらに
賃金引上げから消費増(③)
というサイクルを描いているようである。

①が実現するのか、という疑問は今述べたが、
②が実現するのか、という疑問については、
先日の財政出動についてのブログでも既にふれたし、
昨今のニュース番組でも
必ずといっていいほど議論されている。

賃金引上げ実現のため、
賃金を引き上げた企業にはその分法人税を減税する
という措置も検討されている。

しかし、それでも、経団連は、
今度の春闘でベースアップも定期昇給もあり得ない
と表明している。

③が実現するかどうかも、
老後を安心して暮らすことができるのか、
老後の生活に備えて過剰に貯蓄をしなくてもすむような
そんな社会になっているのか、
といった年金・医療制度改革と深くかかわっていることは
1/7付のブログでも述べた。

つまり、②と③は金融緩和策に限った問題ではない。


だから、法人税減税反対、消費税率引上げ反対
となるのは、共産党の主張。

維新の会は、
規制緩和や法人税減税による企業収益増のほうを強調している。
私のような無職には、どうぞさっさと働き口を探してください、
ということになる。

ただ、三本の矢の一つである ”成長戦略”にも、
規制緩和や
私が選挙期間中に訴えていた民間の知恵の活用も
含まれているようである。
だから、”金融緩和”だけではなく
”成長戦略”も必要になってくる。


まとめると、”金融緩和”と ”成長戦略”については、

消費税率引上げとあわせ物価高となっても消費が伸びるのか、
規制緩和や民間の知恵の活用がきちんと実行されるのか、
そして、賃金引上げは実現するのか、

といったあたりがアベノミクスを見守る視点といえそうである。


そして、”財政出動”をカンフル剤として、
”金融緩和”と ”成長戦略”のセットで
企業の収益増、消費増、そして企業の投資増を目指している
というのが、アベノミクスの三本の矢の関係ともいえる。


スタグフレーションという最悪の状態にならないためにも、
きちんと成長戦略を実行できるかどうかが、
アベノミクス成功のカギとなる。

失敗した場合は、
物価高なのに不景気、さらなる国の借金の増大、
日本国債の暴落、借金返済のための利率の上昇…
と本当に取り返しのつかない状況になる。

そうならないためにも、
政治家や専門家らによるしっかりとした
監視を期待する。

私が吠えたところで、
どうにもならないので。



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