東京高等裁判所に法廷室の入口には、
その日に行われる十件ほどの裁判の
スケジュール表が貼り出されていた。


退職前、父親の介護を理由に
在京勤務の希望を叶えてもらっていたところ、
父親の死亡後、
同期より昇任が後れるのは仕方がないとしても、
自身が12~13年前に経験したポストに
逆戻りさせるような異動は前例がなく
あまりにひどい、ということで
昨年の2月、東京地方裁判に訴えていた。

そして今年1月下旬、
敗訴判決を受けたので控訴していたのだが、
この前の5月下旬、
東京高等裁判所で初の裁判があった。


法廷室前のスケジュール表を見たとたん、
「あっ、これはだめだ」
と思った。

私の裁判は、
その日の裁判の最後から二番目だったのだが、
私の裁判と同時刻に別の裁判が最後に入っていた。
これは、私の裁判が一瞬にして終わる
ことを意味していた。

国は、
私が同期と比べて昇進が遅れたことに対し
不満をいっているにすぎないと主張していたこと、
そして、地方裁判所が判決で
証拠が足りないといっていたことから、
当時の人事課長を証人として申請していたのだが、
これは裁判所に認められないであろうことが
一見して分かった。

と同時に、
高等裁判所では実質的な審理は行われないことも
一瞬にして分かった。

案の定、
実際、裁判が行われると、
裁判所が
私の証人申請を認めないということを述べた後、
私も国も新たな主張がないことを確認すると、
裁判は1分ほどで終わった。
しかも、判決は3週間後に出るという。

地方裁判所では半年かけて審議をして、
裁判が終わってからも判決が出るまで
三ヶ月もかかったことを考えると、
高等裁判所で判決がひっくり返る可能性は
まずないといっていい。

審理を地方裁判所でやり直せ
という判決も考えられないではないが…


私は仕事で一定の実績を上げたことを
客観的な証拠を出して示し、
地方裁判所も、
この点については認めてくれた。

しかも、国は、地方裁判所の裁判で
私の問題となった異動と
在京勤務の希望を叶えてやったこととは
関係ないと主張していた。

そうすると、ますます
12~13年前に経験したポストに逆戻り
という前例のない異動の理由が分からなくなる。

にもかかわらず、
証人申請は認められなかった。

これで、地方裁判所と同様、
国の主張をそのままコピーしたかのような
木で鼻を括るような判決を
高等裁判所も出すようなら、
民事訴訟法312条2項6号で
最高裁判所に上告するか…

それでも却下される可能性は高いが、
このままでは、国税職員が
介護や子育てを理由に
しかも本人への事前説明なしに
12~13年前のポストに逆戻り
なんていう異動が横行してしまう。


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