私が昔勤務していた職場の仲間の一人が、
同じ江東区に住んでいるということで、
昨年の衆院選の慰労会として
食事会を開いてくれた。

他の仲間ももう二人よび、
私も含め、
40~50代のおばはん、おっさん四名様が
ちょっとオシャレな感じのお店で
食事をした。

話の内容は、
昔の思い出話と同時に、
私が土仏の水遊びをしているなど、
毒舌トークが繰り広げられた。


すると、店内が急に薄暗くなり、
ロウソクが1本立った手作りのババロアケーキを手にした
料理人さんが厨房から登場。

私は思わず
「あれっ、今日誰かの誕生日だったっけ?」
と大声を出した。
みんな40歳過ぎているからロウソクが立ちきらず、
1本だけ立っているんだな~と思った。

すると、その料理人さんは
そのケーキをそっと私の前に置いてくれた。

そして、そのお皿のはじには
『合格・入学おめでとう』
というチョコレート文字が書かれていた。

私は涙が出そうになったが、
それよりも恥ずかしいという思いが上回り、
涙が出る幕はなかった。

なぜなら、
いかにも中高校生の入学
それを祝ってくれているかのようだったからだ。

他の三人の仲間は
私の先日の東大合格を知っていたものの、
ケーキを作ってくださった料理人さんは、
もちろん、そんなことは知るよしもない。

きっと、不思議に思いながら
『合格・入学おめでとう』
という文字を書いてくださったに違いない。

あるいは
『自分にだけ5人目の子どもが見えていないのかも』
と怯えながら作ってくださっていたのかもしれない。

しかし、
事情を知って驚いた料理人さんも
いっしょに私の合格を祝ってくださった。


お昼にはさくらが一斉に咲き始め、
でも、上着がまだ必要な、
ここちよい春風が感じられる夜だった。


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