2016.11.06(Sun):ボランティア活動
 私が小学生だった1970年代、放課後は友だちみんなで外で遊ぶことが多かった。この時代、両親が共働きである家庭は今ほど多くはなかったが、そうした家庭や母子・父子家庭の子どもは“カギっ子”と呼ばれ、家の鍵を持ちながらみんなと遊んでいた。ただし、保護者や学校の目の届かないところで子どもが放置されるという点では、カギっ子もその他の子どもにも違いはなかった。そして、この“空白”の時間帯に、子どもが犯罪に巻き込まれることが多かったため、特に共働きや母子・父子家庭から、保護者が安心して子どもを預けられる学童保育施設の設置が求められたとされている。
 私たち学生は、8月、熊本県の大津町立大津小学校に隣接する学童保育施設“NPOこどもサポート・みんなのおうち(つくしんぼ・四つ葉学童クラブ)”に訪れ、同法人の理事長と事務局長から様々なお話しをうかがった。
お話しをうかがって感じたことは、今般の熊本地震など震災にみまわれた際、子どもを安心して預けられる場所の必要性が増すのではないかということである。例えば、避難所で子どもが遊んだり、泣いたりすると、周囲の大人から怒鳴られ、その避難所から出ざるを得なかったという親御さんのお話は、今回の熊本訪問の際に何度かうかがった。遊ぶことは子どもの権利ともいえ、また、子どもは騒いだり泣いたりすることでストレスを発散する。しかし、その一方で、周囲の大人によってはそれがストレスになることも事実のようである。そして、今回の“NPOこどもサポート・みんなのおうち”のお話しにもあったように、被災した大人たちは災害復旧作業などに追われ、その後は、すぐにでも仕事に復帰したいという思いでいっぱいのようで、だからこそ、子どもを安心して預けられる学童保育施設の一日も早い再開を強く望まれていたということである。その結果、“つくしんぼ・四つ葉学童クラブ”としては、安全対策の必要性とのはざまで、再開に相当悩み苦労されたようである。
 もう一つ、今回のお話しの中で印象深かった点は、大津町といった地域の枠にとらわれず様々なところとのつながりや信頼関係を普段から構築しておくことの重要性を痛感したということである。これは、図らずも、別に訪れた“熊本こども・女性支援ネット”からも同様のお話しをうかがった。それだけ、被災した側としては、多方面からの支援をいただいたことで大いに助けられ、感謝の気持ちを深くいだいたということなのであろう。それと同時に、今度別のところで震災が起きた場合は、今回被災したことで学んだことを活かしていきたいという強い想いも伝わってきた。たしかに、完璧とはいえないまでも、震災時の教訓は震災があるごとに活かされ、震災対応という点では徐々に改善されてきてはいるようである。今回の私たちの調査結果も、その一助にでもなれば、これ以上よろこばしいことはない。
 最後に、ご多忙のなか、私どものために貴重なお時間をさいてくださった江口理事長、秋岡事務局長、そしてお世話になった学童保育の職員のみなさまがたにも深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

1611 子どもサポート
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