私が東京大学に入学して
二年が経とうとしていますが、
これまで、
講義について語ることがなかったので、
ここで紹介してみたいと思います。

まず、
教授らについて共通していえることは、
単純な知識の伝達を嫌っている
ということです。
それでありながら、
講義中に自然とあふれてくる知識から
当然といえば当然なのですが、
教授らの知識量が測り知れないことが
伝わってきて、
これは、絶対にかなわない
という気分にさせられます。

講義内容も
巷で売っている基本書の類を超えており、
これらの書物や判例を読む上での着眼点を
現在の社会事象と関連づけながら
教示くださるので、
受講してから本を読むと、
行間まで深く読めたような気がします。

紹介される参考文献の量も半端なく、
要は、講義でいわれたことを参考に
学生自らが思考を働かせながら
これらの本を自主的に読むことが
期待されています。
教授らは、ある意味、
学問のおもしろさを伝えてくれています。

同時に、現実の出来事についても、
より適確にみることができるように
なった気になります。

例えば、今の政治家が
どの程度、憲法を理解しているのかが、
憲法改正議論からのみならず、
普段の言動から推し量れたり、
安倍首相とトランプ次期大統領、
どちらの外交姿勢があるべき姿か
考えさせられたり、
また、経済でいうと
電力料金や高速料金などは、
会社に利益が出たら、その一部は、
本来、消費者に還元されるべきことが
経済学的に理解できたりします。

私が若かりし頃は、
教授は自分の研究には熱心だが、
講義のほうは片手間にやっている
と言われることもありました。

しかし、今は、
アンケートを通して
教授も学生に評価されているためか、
講義は、学生より教授のほうが
熱心のようです。

その一端をご紹介しましょう。
それは、先日の憲法の講義です。

その日の憲法は
一時間目にあったのですが、
授業終了時刻になっても
終わる気配がまったくありません。

二時間目は政治学だったのですが、
それが休講だったのを幸いに
当然のように延長です。
しかも、休憩時間なしに。

ここからは、教授と私の戦いです。

そこの大きな教室は、
暖房が効かないためか非常に寒く、
教授もコートを着ながら
立ちっぱなしで講義を続けています。
ちなみに、ご年齢も
五十過ぎの私よりも一世代上です。

一方、
座って聞いている私のほうはというと、
集中を切らさずにノートをとり続けます。
寒かったので
睡魔におそわれることはなかったのですが、
トイレがどうしてもがまんできません。

そして、ついに、
講義の途中、
トイレに行ってしまいました。

東大の授業は105分で、
休憩時間は10分です。
憲法が二時間目から始まる
別の曜日はいつもそうなのですが、
その日も、昼休み時間を
30分ほどくいこみました。

つまり、その日の教授は、
4時間ぶっ通しで
コートを着ながら立ち続けで
講義をしてくださったのです。

まさに、私の完敗でした。

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