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実録!衆院選挙に立候補したときのお話 | 日記
平成24年11月26日(月) -公示日まであと8日-


三日前、京都嵐山でのんきに紅葉狩りをしていた。

しかし、心中はのんきではなかった。

大蔵省で勤務していた当時
隣の課の職員だった先生のポスターが
不意に目にとびこんできた。

その誇らしげな表情がうらやましった。

「そういえば、ここが選挙区だったな。」


解散があったのは十日前、

その翌日、維新の会は一次公認候補者を発表。

TVの中の若者がみんな活き活きしていた。

「自分はまだよばれないのか」

TVの外の私は、ゴロゴロしながら、焦っていた。


公募の書類審査が通り、面接を受けたのがその一か月前。

結果通知用の封筒に自分の氏名と住所をわざわざ書いて
維新の会の職員に手渡した。

が…

それ以来、合否の知らせがこない。

あのTVを見てから、
何度も本部に電話をかけ、合否結果を照会するも、
しばらくお待ち下さいの一点ばり。

すでに選挙運動をしている候補者を
TVの外から見て、うらやましく思う。

公認候補者がどんどん決まっていく。

自分が希望していた東京の選挙区もどんどん埋まっていく。


公示日まであと一週間近く、もう時間がないのに…

業を煮やした私は、

  もう、直接、党本部に行ってきくしかない、

そう思った。

四か月前、
東京から大阪に転勤になっていたから思えたこと。
この転勤も、まさに運命だった。

勤務後、
宿舎とはちょうど反対方向に位置する本部のあるビルに行き、入ろうとした。

あるご婦人が、数秒間だけではあるが、私にくっついてきた。
 
  うっとうしいな~

と、思ったそのとき、
そのご婦人がはじめて私に声をかけてきた。

『どちらに、行かれるんですか?』

「二階ですけど…
 公募に応募したんですけど、合否の結果がこなくて、
 自分が公認されるのかが知りたくて…」

『私は、このビルの管理人ですけど、
 維新の会さんから、
 誰も入れるな、といわれているんですよ。』

  そういうことは、党の職員にやらせろよな

と心の中だけで思った。

「そうですか、分かりました。」

と、困った表情で帰ろうとしたときだった。

まさに私の人生を変えた一言が
そのご婦人の口から発せられた。

お名刺があれば、私から渡しておくことはできますよ。
 他の方も、よく来られるんですけど、
 お名刺をお持ちの場合、維新の会さんに渡してますし。』

  こんなときに、なんで持ちあわせていないんだ…

焦った私は、ポケットじゅうのポケットに手をつっこんで、
ようやく見つけたのが、東京で勤務していたときの名刺。

かじかんだ手で、自分の名前以外の肩書き、住所、電話番号等々
を書き換え、その汚い名刺をそのご婦人に渡した。

『私なら事務所の中に入れますので、渡しておきますね。』

「ありがとうございます。どうぞ、よろしくお願いします。
 本当に助かります。」

深く深く、頭を下げた。

『ご丁寧にありがとうございます。
 なかには ”なんで中に入れないんだ”
 といって怒りまくって帰っちゃう人もいるんですけど。』

といって、後光の射すそのご婦人はエレベーターの中に消えていった。

そのときは、本当に助かったと思った。


私は、宿舎に向かう電車の中で考えていた。

  本当に、あんな名刺でなんとかなるのか…

  でも、中には入れない。

  ただ、あのご婦人に手紙を託せば、
  自分の想いは伝えられる。

  よしっ、手紙を書こう。

  ことばより、かえって想いは伝わる。

そうして、その晩、想いをつづった。

まさに、ラブレターを

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