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今回は、一昨日につづった
出身中学を訪問した際のお話しのつづきです。

さて、教室に入ると、
生徒や先生方が挨拶をしてくださる。

私も、そんな元気のいい生徒たちに
“授業、見学させてもらいますね”
とにこやかにいう。
久しぶりに笑顔になれた。

あれだけ多くの生徒に見られると、
こっちも、ちょっと恥ずかしい。


先生のほうはというと、
べらんめえ口調の先生、
丁寧語を使う先生、
個別指導を重視する先生、
次々に生徒をあてて答えさせる先生、
いろいろな先生方がいらした。

中には、私が、教室の外から授業を覗いていると、
わざわざ私のところに近寄ってこられ、
教室の中に招き入れてくださる先生もいらした。

私が中学生のときと比べると、隔世の感である。


そんな先生方の中でも、
ものすごい先生がいらした。
それは、一年生を教える社会科の先生である。

なんと、二ヶ月前まで小学生だった生徒らに、
アフリカで国境が直線に引かれている理由を
宿題に出していたのだった。

しかも、その解説がすごい。

私は、心の中で
「アフリカ諸国が欧州列強の植民地だったからでしょ。」
と、思ったとたん、
その先生が、偶然にもこのタイミングで、
それだけでは答えとして不十分、とおっしゃった。
つまり、植民地だったというだけでは、
国境が直線だったということと直接つながらないという。

経度・緯度に沿って人為的に国境線を引いたから、
ここまで踏み込まないと、
完全解ではないと言われてしまった。

その他、カナダの原住民、イヌイット族の解説もされていた。
夏と冬とでは、狩猟の仕方や居住地まで違うらしい。
先生が、イヌイット族の夏用の居住地は何でできているか
生徒に問いかけると、生徒は、氷と答える。

が、夏はアザラシの皮を覆った所で居住するらしい。
先生は、
でもみんなは、アザラシの皮ときいてもピンとこないか、
とおっしゃって解説を続けられた。

私も、学ばさせてもらった。
これ、繰り返すようだが、
二ヶ月前まで小学生だった子に対する授業である。


授業中でも、あり余るエネルギーあふれんばかりに、
先生と話をする生徒もいたが、
これが休憩時間になると、爆発。
廊下やトイレがとたんに賑やかになる。


そんな光景を見たあと、職員室に寄り、
ご挨拶。
アポなしで、校長先生とお話しさせていただけるかお願いしたら、
校長先生は、何と、快く
私の話を聞いてくだるとおっしゃってくださった。
何と懐が深いお方。
何とも光栄なことである。

校長先生には、私の素直な感想を申し上げ、
先ほどの社会科の先生のこともお話し申し上げた。

その先生は、指導要領に従うだけの授業ではなく、
どうすれば生徒に考えさせる授業をできるかを研究されてきたらしい。
だから、この学校では、区内の中学と比べても
社会科の平均点は常にいいらしい。
しかも、最近にいたっては、全教科で上位にあるということ。

公立中学も、有名私立中学にまけていない。

それでも、数年前までは学級崩壊したクラスもあったという。
先生、父兄一体となって解決にあたり、
大変ご苦労されたというお話しをうかがい、
先生方のお仕事も本当にいろいろあって大変なんだと
改めて知ることができた。


そんな校長先生や先生方、そして生徒らに感謝しつつ、
二時間ぶりに学校の外に出た。

今度、足を踏み入れるのは、何年後か。


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