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国税の職場でご一緒させていただいた方で、
某大学で教授をされている方がいらっしゃる。

その方が選挙の体験話をしてくれないかと
私に依頼をしてくださった。

私は、快諾し、
そして、先日、学生さんに話をしてきた。

どんな問題でもそうなのだが、問題解決のためには、
まず、問題の原因をつかみ、
それから解決策を探るというのが常套だ。

しかし、投票率が低いという問題については、
原因を並べてみるとがく然とする。

①面倒くさい、
②投票しても変わらない、
③政治に興味はない、
④今のままでも生活には困らない、
⑤投票したくなる候補者がいない、
⑥権利であって、義務ではない。

つまり、私がちょっと話をしたところで解決しようがない。
今の豊かなわが国で、投票率を上げるためには、
一筋縄ではいかないことを改めて思い知らされた。

人の話を聴くときには、
『事実』と『考え』に分け、
今、話し手は、どちらの話をしているのかを意識するといい、
とアドバイスをしておいた。

そして、特に『考え』のほうについては、
鵜呑みにする必要はまったくなく、
自分の頭で考えた上で、
批判してもいいし、賛同してもいいし、
そこは、みなさんの自由である

と、前置きをした上で、
以下のことは、私の『考え』であることを強調してから、
④については、ご両親や人生の先輩の方々のおかげ、
⑥については、権利を行使しないのは自由だけど、
その結果について文句を言う資格はない、
例えば、消費税増税に反対していて、
共産党や社民党などに投票したならば、
実際に増税になったとき文句をいってもいいが、
投票せずに文句はいえないなど、
お説教めいたことをいっておいた。

⑤については、
投票率が低いのは有権者の責任だ、
みたいな言われ方をされるけど、
むしろ、ろくな候補者がいないから、
日本の政治はいつまでたっても一流になれないだ、
ということを今の政治家に分からせてやる意味でも、
白紙投票も一つの手段である
と提案しておいた。

他に、短時間のうちに私にできたことは、
③について、すなわち、
自ら立候補して選挙運動をしてきた体験を披露することで、
少しでも政治に興味を持ってもらうことであった。

また、候補者を選ぶ際には、
あまり人生経験のない人に政治や、特に外交を任せると
大変なことになるので、
“若い”というだけで選ばないようにしたほうがいい
とも助言しておいた。

この教授は、講義のあと、学生に文書で問いかけ、
それに文章でこたえさせるようにしていらっしゃる。
それは、講義内容をどれだけ理解したのかを把握するだけでなく、
講義内容以上のことを問いかけることで、
学生に自らの頭で考え、判断させることを意図している
ということだった。

私の話の後も、
学生さんに感想を書いてもらったのだが、
結論からすると、
わかりやすかった、投票したい
というのがほとんどだったので、
とりあえず、目的は達成できたようだ。

教授も、競争社会、
学生や、最近はそのご両親のためにも
いろいろ工夫をしていかなければいけないらしい。
しかも、ここまでのお話しは、学部のことで、
この教授は、大学院のほうをメインにされているとのこと。

寝泊りをすることも珍しいことではないらしく、
ご本人の心がけ次第というところもあるのであろうが、
教授も本当に大変だ。

この教授とは、それこそ十年以上ぶりにお会いしたのだが、
外見的にもあまりお変わりがないこともあり、
お互い懐かしむ余裕もなく、
というか、私に時間はあっても、
教授は、すぐに次の講義があったので、
お会いして3時間も経たないうちにお別れをした。


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