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昨日の繰返しになってしまうが、
自分の本は、売れるにこしたことはないが、
それよりは、なるべく多くの方に読んでいただきたい。

そこで、雑誌などが置いてある喫茶店に入ったときは、
なるべく自分の本も置いてもらえるように、
お願いをしている。

先日、自宅からそう遠くはない喫茶店に、
早朝の開店時間から入った。
そこを訪れたのは数か月ぶりだった。

その日の第一号のお客に対し、
バイトの男性からは、
“おはようございます”も
“いらっしゃいませ”もなかった。

モーニングの注文をとるバイトの女性の声も
どこか暗い。

その後、業者の方が店に入ってきて、
“おはようございます”と
バイトの二人に挨拶しても、
返事は聞こえてこない。

なのに、その後、
厨房近くから聞こえてくる二人のおしゃべりの声は、
妙に軽快で明るかった。

二人がいる間、店内の客はまばら。

「ここに自分の本を置いてもらうのはやめよう。」


通勤・通学時間が過ぎたころ、
バイトが交代したのと同じタイミングで
店内の席がうまり出す。
“いらっしゃいませ”の声も聞こえだしてきた。

平日の朝だからか、高齢者の方が多い。
バイトの女性たちは、明るい表情で、
お客さんを気づかいながら、
愛想よく積極的に声をかける。

お客さんも彼女らとの会話を楽しみに
ここに来ているようだ。

「ここに自分の本を置いてもらおう。」


私は、いつしか二つめのモーニングを注文していた。


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