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実録!衆院選挙に立候補したときのお話 | 日記
平成24年12月2日(日) -公示日まであと2日-


頭はスッキリしていなかった。

でも、選挙公報の原稿を書くしかなかった。
なぜなら、本日の夕方には、その原稿を
都の選挙管理委員会にチェックしてもらう必要があったからだ。

いそいで、ワープロで原稿を書き上げ、都庁へ。
そこで ”府議の先生”と落ち合った。
選挙管理委員会に、夕方からの最終チェック前に
そもそも書類がそろっているかなどを事前にみてもらうためだった。

すなわち、夕方の最終チェックで不備が見つかっても、時間がなく、
公示日当日に区の選挙管理委員会に書類を提出できなくなる可能性があったからだ。
提出できないと、そもそも立候補できなくなる。

この事前にみてもらうという作業、他の維新の会の候補者はすでに済ませていた。

が、都の選挙管理委員会に断られた。

これから、民主党候補者の最終チェックが始まるからだという。
もう、夕方にぶっつけ本番でのぞむしかない。

そこで、”府議の先生”と車で事務所に移動。

車内でも、選挙運動を助けてくれそうな方を、メールなどで探す。

運転しながらも ”府議の先生”が人集めのコツを教えてくださる。
と、同時に、
  ポスター貼り要員、選挙カーの運転手、
  そして、ウグイス嬢の手配を早くしないと間に合わない、
  もう、知人ではなく業者に依頼するしかない、
とも。


既に14時をまわっていた。

『食事はしっかり取ろう。』

ファミレスに入った。

一週間ぶりの昼食であった。

立候補が決まってから、食事は一日一食、できて二食だった。
しかも、ファーストフードで10分足らずでかきこむ食事。

ただ、その一週間ぶりの昼食もじっくり味わってはいられなかった。

事務所に到着してからやろうとていたことを、自然にやり始めていた。

まず、会計責任者やポスター掲示責任者を探す。
何人かにあたり、結局、旧友にお願いした。

それから、事務所の電話設置のためNTTに連絡。

次に、ポスター貼りをしてくれる業者を何社か探し、連絡。
案の定、どこも、公示日とその翌日はすでに予約でいっぱい、と断られた。

その間にも、先週までの勤務先の職員からメールが入る。
その内容は、宿舎の退去のことや健康保険料の支払いのことなど
今後の手続きについてであった。
今までも、何度か携帯に連絡はあったが、あまりに忙しく出られなかった。

だから、その職員としては、休日に私にメールをするはめになってしまった。
退職時、あれだけ迷惑をかけのに…
落ち着いて返信できるのは今だけだと思いつつ、そして、
申し訳なかったと思いつつメールを打つ。

  えーと次は、事務所に設置する机やいすの調達先を探さなければ…

と、そこでタイムアップ。

今から都庁に戻らないと、書類の最終チェックに間に合わない。


”府議の先生”と都庁に戻ると、
東京選挙区の候補者の使いの者がたくさん待機していた。
が、チェックをしてくださる職員の数のほうが圧倒的に少ない。
すなわち、順番が最後のほうで、
数時間待たなければならないという状況だった。

これは、幸いだった。

このころになると、数日なら手伝えるといってくださる方から、
数名だが、メールが入っていた。
時給や交通費、車の運転の可否などの確認がしたかった。

また、選挙用品や選挙カー装備などにかかった料金を振り込む必要があったので、
そのための時間もほしかった。

一分、一秒でも惜しかった。

「しばらく、はずします。」

と ”府議の先生”、そして、都庁にいらした ”責任者”に告げた。

  何しに行くの?

という表情をされたので、事情を説明した。


まず、友人の奥さんが手伝いに来てくださるということで、
友人と相談。
時給や旅費については、結構、シビアに交渉してくる。
複雑な気持ちだった。

  お金は、人間関係を破壊する。

中学生のときの担任の先生がおっしゃっていたことばが、
不意に思い出された。


そんな、複雑な思いをかかえながら、
銀行のATMで振り込みをしているときだった。
こちらも、不意に携帯がなった。
新聞記者からだった。

『明日、午後7時から、
 板橋区文化会館で公開討論会があるそうです。』

「えっ、明日?
 そんな、あまりに突然ですね。」

『主催者が連絡をとりたがってますので、
 とりあえず、連絡してみてください。』

 ”ATMの前では携帯電話はご遠慮願います。”

という目の前の注意書きを無視して、主催者の方に携帯で連絡してみた。

どうやら、私と連絡をとりたくても、連絡先が分からなかったらしい。

私は
「党と相談してから返事をします。」
といって、携帯を切った。


とりあえず、中途だった振込みをすまして、都庁に戻った。

”責任者”をはじめ、都庁にいらした党の方々に相談すると、
新人候補が公開討論会に出席するのは原則禁止
というのが党の方針であるとの説明を受けた。

  マスコミが今回の候補者らを
   ”橋下チャイルド”と揶揄する理由が分かった。
  党は、新人候補を完全に信頼していなかったのである。

この目の前にいらっしゃる方々も本気で心配してくださっていた。

ただ、”府議の先生”だけは、
『最後は、候補者本人の判断に任せますよ。』
と、おっしゃってくださった。

主催者に再び連絡すると、
『過去も今回も欠席者はいません。』
ということで、出席を決めた。

と、いうより、
知名度ゼロの私が、自分を売り込む絶好の機会だと思った。


ついに、自分のチェックの順番が来た。
”府議の先生”は、
他の候補者の分も面倒はみていたのであろうが、
数時間も待ってくださっていた。


大阪の党本部からきいていた内容と違っていた点が数か所あったものの、
特に大きな問題はなかった。
選挙公報の原稿を除いては…

私は、今朝、急いでワープロを打った文章だけで十分かと思っていた。
しかし、この都庁の職員の方は、
明らかに選挙の素人であると分かる私を不憫に思ったのであろう、

『もうちょっと絵柄とか入れ、字体も工夫して
 有権者にアピールできるものにしたほうがいいですよ。
 今までのアンケート結果によると、
 この選挙公報は、投票先の決め手として上位に
 ランクインしてますから。』

とアドバイスをしてくださった。

そこに、たまたま、元国会議員である候補者の使いの者が
隣の机でチェックを受けていた。
彼がよさげな原稿をもっていたので、
そのコピーを参考のためいただいた。

電源が切れそうな携帯で、印刷業者の社長さんに至急連絡を入れ、
翌朝、相談にうかがうことにした。

やはり、不憫に思われたのであろう、
”府議の先生”がもう半日だけ
私に付き合ってくださることになった。


休日の夜遅くにもかかわらず、都の選挙管理委員会のお仕事は
まだ終わる気配がなかった。

大変なのは候補者サイドだけではない、
という当然のことを改めて感じた一日であった。


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