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とりあえず、
センター試験を受験することにしたので、
本屋に行って、最新の歴史の教科書を購入した。

世界史の教科書をめくってみると、
中国は“明”の時代(室町時代から江戸初期)の
代表的な小説に、
“三国志演義”、“水滸伝”、“西遊記”に並んで
“金瓶梅”というのがあった。

文部科学省お墨付きの
教科書に載っているくらいだから、
さぞや、高尚な小説なんだろうと思い、
専門書をひも解いてみると、

『(明の衰退期、)善とされたものは偽善と見なされ、
 恥と見られたものは人間の至情とされた。
 そして本能を肯定し、悪の華を賛美した。
 そのことを物語るものに、…
 風俗長編小説“金瓶梅”がある。…
 片いなかに住んで薬屋を営むやくざの主人公が、
 官吏(公務員)に賄賂を送ってコネを求め、
 悪のかぎりを尽くして巨富を築き、
 いっぽう、女色に耽っては多くの妾をおき、
 人妻と姦通するなど、
 ただれた放蕩生活をおくったのち死に、
 やがて一家は離散する、
 という筋だが、
 新興商人の破廉恥な蓄財の経過、
 あるいは性的行為の克明な写実描写などが、
 その麗筆とあいまって天下に宣伝された。
 そこには、勧善懲悪といった倫理的な主張はなく、
 逆に人間生活の恥部とされるものに真実を認め、
 大胆に描いたところに、
 (退廃主義という)時代の精神がうかがわれる。
  ……
 “金瓶梅”に説かれた人間本能の肯定は、
 ここでは人間の純粋性の形で理論づけられた。
 そこに万暦時代(明の衰退期)の精神を見られよう。』

とあった。

現在、大英博物館に展示されている日本の春画も、
これまで、あまりにヒワイで
展示を拒否されるほど描写が露骨らしいが、
この”金瓶梅”の挿絵も、“えぐい”。
R〇指定の小説といっていいみたいだ。


さらに、明代末期について、
こんな記述もあった。
『派閥形成の目的は主義主張ではなくて、
 権力や富貴を得るためにある。
 ここに、…明末の風潮が見られる。』


まさに、現代は、
明の時代の衰退期と同じか?


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