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東大に通学して一か月ほど経った今、
驚くのは、今の学生の英語力である。
特に、スピーキングとヒアリング力である。

私の若いころは入試にヒアリングはなく、
英語は読み書きさえできればよかった。
私が英会話を習ったのは、
社会人になって自分で稼ぐようになり、
英会話学校に通ってからである。

しかし、
英会話学校に通ったことがないと思われる子でも
おそらくは初級の上~中級レベルの会話ができる。
ヒアリングも、
私なんか何回聴いても聞こえてこない英語を
きちんと聴き分けられる子もいる。

そして、授業も充実していて、
英語だけで105分の授業が毎週2回あり、
教授は外国人であることが多い。
巷の英会話学校より、
会話をする機会は少ないが、
内容はかなり高度であるように思われる。

英語のレポートについても、
生徒同士が英語で議論をするのだが、
私が十代のころにはとても思いもつかない内容を
みんなきちんと書いてくる。


そして、
ある英語の授業で、こんなことがあった。

4~5人のグループで議論した後、
各々のグループの代表者が
他のグループの生徒に向かって
議論の結果を発表するのだが、
生徒みんなが教授に指名されるのを待っていると、
教授は、

『みんな小学生じゃないんだから、
私が指名するのを待つんじゃない。
自発的に発言しなさい。』

と、おっしゃった。

このとき、
十年以上も前になるが、職場での出来事を思い出した。
それは『全国○○局○○課長会議』
なるものがあったときである。

その会議で、自分が担当するパートだけ
司会進行役を務めていたのだが、
出席されていた方は
今の私よりも年上の方々だったので、
私から指名するようなことはせず、
出席者に自発的な発言を求めたのだが、
誰一人として発言しようとしない。

両隣に座っていた、当時の上司と先輩があわてて、
ほぼ同時に、私に向かって小声で、
『大都市局から順番に指名しなさい。』
と言ってきたので、私から指名した覚えがある。

私は、心の中で
『いい大人が…』
と情けなく感じながらも、順番に指名すると、
みなさん、用意した原稿を読み始めた。

この数年前、
OECD(経済協力開発機構)の会議で
各国の代表がわれ先に競うように発言し、
他国の代表の発言機会などおかまいなしに、
長時間演説みたいなものまで始める者もいて、
司会進行役が発言の整理に苦労をするという
そんな会議を経験した後だっただけに、
その対照的な様子が強く印象に残っていた。

もちろん、建制順に発言するという慣習や
話がしやすいという理由も分からないわけではないが、
見直してみたほうがいい慣習もあるはず。

何も考えずに
慣習さえ守っているのは楽なのであろうが…

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