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おもろい話やで | 日記
OECDでの私の仕事の一つが、
市場経済に移行した東欧諸国や途上国に訪れて、
西側諸国の税の仕組みや実務などを伝えることであったことは、
先のブログでも述べた。

通常、講師陣として、特定のOECD職員がリーダーとなり、
他の職員と、あと、加盟国の税務職員とでチームを組む。

私は、OECDに勤める8か月前、日本の税務職員という立場で
モンゴルの首都ウランバートルで、OECD職員らと合流したことがあった。
モンゴルも市場経済に合わせた税制が確立したばかりで、
私は、現地の税務職員の方々に
税務調査や徴収の話をさせていただいた。

みなさんに、秋葉原で買った超薄型の携帯用の計算機を
お土産としてお渡ししたが、あまり嬉しそうではなかった。
そんな物は既に持っている、ということか?

そのときは、
イギリス人である当時のOECDの課長も参加されていたのだが、
実は、私がOECDでもこの仕事をやっていけるだけの力があるか、
その課長に試されていたらしい。


成田から北京まではJALだったが、
そこからウランバートルまではアエロフロート。
パイロットはロシアの軍人出身者だから腕は確かだ、とは聞いていたが
あれだけ機体が揺れると、さすがにビビッてしまう。

しばらくすると、砂漠が広がり始め、
やがて、何本かの煙の筋が見えてきた。
ウランバートルというのが砂漠のすみにあるというのがよく分かる。


私が滞在中、モンゴルでも所得税の確定申告が始まる
というニュースが流れた。
遊牧民の課税所得をどうやって把握するんだろう、
と不思議に思ったが、家畜の頭数で決まるようである。

また、滞在中、当時のジャスライ首相を表敬訪問する機会があった。
それより先に、私が日本の徴収率について
現地の職員に伝えていたところ、
首相がその情報を仕入られたのであろう。
私に対し、モンゴルでは税の徴収がうまくいっていないので、是非、
日本での徴収のノウハウを教えてもらいたい旨おっしゃってくださった。
当時のOECDの課長も、
日本の徴収率は高いから、いい話だと場を盛り上げてくれる。

こういう時は、自分には権限がないので本国に持ち帰って検討します、
とお茶を濁すのが定石であるが、
調子をこいた私は、分かりましたと答えてしまった。

帰り間際、首相の写真を一枚撮らせていただこうとしたら、
カナダ人職員から、横顔を撮ってはダメだと、止められた。
そういえば、皇室の方々の横顔の写真を撮ってはいけない
と聞いたことがあるような…?

後日、何故か私だけがモンゴル国家税務当局の某部長に呼ばれ、
実は、同じ肌の色をした日本人から直接
いろいろなノウハウを教わりたい旨打ち明けられた。


今でこそ、モンゴル人力士が日本の大相撲を席巻しているが、
当時のモンゴルではあまり知られていなかった。
私が相撲のことを紹介し、曙という外国人力士も活躍している
という話をすると、モンゴルにも相撲があるという話をうかがった。
隔世の感である。

当時は、灰色のコンクリートむき出し感の建物が目につき、
泊まったホテルも決して立派なものとはいえなかった。
エレベーターが途中の階で突然止まることも珍しくなく、
シャワーのお湯もいつ出るか分からなかった。

食べ物は干した肉が多く、緑黄色野菜を食べた記憶がない。
昼間から馬乳酒をいただいたが、
私の口にも他のOECD職員の口にも合わず、
翌日からは、普通のコーヒーをいただいた。


私だけが土曜朝の飛行機のチケットを準備していたので、
他の職員の方々は
『さすが、日本人は用意周到だな。』
と言い残し、金曜の飛行機で帰路についた。

その後、派手なチベット仏教寺院を訪れ、
その夜は、当時、私は二十代だったということもあり、
現地の職員の方にウランバートルのディスコに連れて行ってもらった。
お酒を飲めない私は、
そこでもファンタオレンジを飲んで踊っていた。


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