FC2ブログ
おもろい話やで | 日記
首都メキシコシティ

上空から見ると、どこか東京に似ている。

一つは、広いということ。
ヨーロッパの都市は狭い。
電車で20分もすると景色は緑色に変化するが、
メキシコシティは、ビルの色の面積がやけに広い。
人口も800万~900万と、東京の1,000万に近い大都市だ。

そして、霞んでいること。
おそらく、公害によるものである。
東京の場合、排ガス規制などが厳しく、
世界のどの大都市よりは空気がきれいだと思う。
ヨーロッパの都市の空気はくさいが、
それよりも車の台数が多い東京のほうがにおわない。

しかし、東京の上空は霞んでいるというイメージがある。


そして、メキシコシティ国際空港に降りる。

荷物を受け取る所では、隅で小さな火の手が上がっている。
が、何のサイレンも放送もない。
周りも慌てたふうではなく、
空港職員がすぐにかけつけて来るというわけでもない。
私のような観光客(私はあくまで出張です)が、
こんなんでいいのか、という表情でいる程度。

私も荷物を受け取ると、その場をゆっくりと立ち去る。
その後どうなったか知らない。
しかし、空港が火事になったというニュースは聞かなかったので、
大事には至らなかったのだろう。


街に出るとコンビニが目立つ。
ヨーロッパでは見ない、でも利用したかった施設。
何か、懐かしかった。

夜は夜で、ホテルの外で銃声が鳴り響いていた。

メキシコシティには、日本人の知人が、女性一人と男性一人とがいた。
女性の知人とは、彼女の運転する車で高級なメキシコ料理店に行くことに。
車が信号で止まろうものならば、ストリートチルドレンが車を囲む。
中には、2~3人で曲芸を始める子どもも。
これも、ヨーロッパでは見られなかった光景だ。

ある子どもが勝手に車の窓を拭こうとすると、
彼女は手で追い払うような仕草をする。
お金をやると、きりがないという。
ちなみに、彼女はユニセフに勤めていた。


料理も食べ終わり、お会計を済ませ、店を出ようとする。
すると、彼女が私を引っ張って
『ちょっと、猪野君!』
と、いう。

一瞬、ブダペストの彼女のように、自宅に誘われるのかと思いきや、
声のトーンが少し穏やかでない。
『レディーファーストよ!』

後ろを振り向くと、確かに他のお客さんが私をにらんでいる。

女性を最初にお店から出さなければならない、
そんなことを指摘されたのは、これが最初で、おそらく最後であろう。
でも、気を付けたい。


男性知人には、自宅に招かれ、奥様が手料理でふるまってくださった。
魚を丸ごと一匹調理した豪勢なお料理。
おもてなしの気持ちが十二分に伝わってきた。

奥様はフィリピンの方で、日本語が話せないこともあり、
われわれの会話には入らず、別室に。
英語でも会話はできたはずだから、多分気を遣ってくださったのだろう。
彼を通じて、この感謝の気持ちは伝わったとは思うのだが。

テレビでは、日本のアニメ ”キャプテン翼”が放映されていた。
登場人物の名前はヒスパニック系で、
彼らがしゃべる言葉はもちろんスペイン語だが、
”南葛中”という文字もみえる。
現地の子どもたちは、この文字をどう思ってみているのだろうか?
おそらく、意識さえしていないか…

そういえば、当時から、
たくさんの日本のアニメがフランスでも放映されていた。
”セーラームーン”や ”ドラゴンボール”など、
これらの登場人物の髪の毛が金色だったり、赤かったり、緑色だったりと、
カラフルだったのに改めて気がついた。
だから、当時のフランスの子どもたちは、
どれだけ日本のアニメと気がついていたか。

当時は、ディズニーアニメの ”ライオンキング”が世界中で流行っていたので、
フランスでも、あの手塚治虫大先生原作のアニメ ”ジャングル大帝”も放映されていた。
もちろん、レオもフランス語でしゃべる。

私は、OECD職員をはじめ周りの外人に、
”ジャングル大帝”が先で、”ライオンキング”が後からできたんだ、
とよく言ってまわっていた。
そんなものは見てない、という反応が一番多かったが、
中には、案の定、”ジャングル大帝”は、”ライオンキング”のパクリだ
と勘違いしている輩もいた。
だから、私は、手塚大先生の名誉のためにも一生懸命だった。


話が完全にメキシコからずれてしまったが、
メキシコといえばプロレス。

父親の影響で小学生のころからプロレスを見ていた私は、
ここメキシコシティでも、プロレスを見ることに。
(私がプロレスをみるようになったきっかけは、1/29付のブログをご参照)

会場につくも、試合開始まで一時間以上ある。
わら半紙でできた今にもちぎれそうな指定席券を購入する。

そして、一時間が経ち、会場に。
私の席は、すでに他の誰かが座っていた。
というより、じっと座っている者は少なく、
もはやどこが誰の席という感じではなかった。

さすがは、メキシコ、
ほとんどがミスマスカラスのような覆面レスラーで、
飛んだり跳ねたりする。
これをルチャリブレという。

メインは、ベルトがかかっていることもあり、真剣勝負にみえたが、
それ以外の試合は、明らかにショーだった。

試合後のファンサービスもすごい。
試合が終わるたびに、
子どもたちがレスラーのところにかけよりサインを求める。
そして、レスラーも丁寧にこたえ、サインをする。
日本と比べ観客数が少ないので、できることなのかもしれない。

いつくかの試合をみていて、気がついたことが一つ。
悪役レスラーには、シカゴOOOといったように、
アメリカを連想させるリングネームが多く、
善玉レスラーには、リンゴOOOといった、
日本などを連想させるものが多かった。

あの男性知人によると、彼自身はプロレスには興味なかったのだが、
政治的にはメキシコはアメリカ合衆国にベッタリではあるものの、
庶民は、アメリカ合衆国のことが大嫌いらしい。
19世紀、カリフォルニア、ネバタ、ユタ、テキサスなど国土の大半を
アメリカ合衆国に奪われた歴史があるからだ、ということ。
日韓、日中、英仏など近隣諸国どうし仲が悪いのは、どこも同じか…


すみません。
たしかに私は、出張で訪れていました。



スポンサーサイト




Tag:
| TrackBack:0
TrackBackURL
→https://inoino700.blog.fc2.com/tb.php/66-ef4845e0