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新聞の読み方 | 日記
2013.02.21(Thu):経済・税金問題
勉強会でお勉強

これ、当たり前だのクラッカーのようだが
(すみません、一定の年代以上の方にしか分からないギャグでした)、
19日の夜、板橋フォーラムという団体が開催している勉強会で、
講師を務めさせていただいたものの、
聴講された方々から、いろいろなご意見・ご助言をちょうだいし、
私のほうが、逆に勉強をさせていただいた、ということである。

ちなみに、板橋フォーラムというのは、
板橋区などがかかえている様々な地域の課題を、行政ばかりに任せず、
区民ら自らが取り組んでいこうという目的で、
平成14年に設立された団体である。

そのためには、自分たちも色々なことを勉強する必要があるということで、
月一回のペースで ”地域政策勉強会”が開かれており、
先日、第70回という節目のときに、元国税職員だった私が
僭越ながら、講師としてお呼ばれされたというわけである。

『目からウロコ! イチからわかる税金と税の仕組み』というテーマで
70~80分ほどお話しをさせていただいた後、
30分ほど質疑応答を含め意見交換をさせていただいたのだが、
そこでいただいたご意見が、私にとって ”目からウロコ”だったのである。

まず、納税者自らが申告をして税金を納めるという建前がとらているわりには、
税の仕組みがよく分からないというご意見。

もちろん、国税当局もHP、説明会、税務相談、広報活動等々
いろいろ実施しているのだが、二つの意味で限界がある。

その方によると、
本当はもっといろいろ控除(収入から差し引くこと)ができたはずなのに、
自分が税務署に行って申告書を提出したときには教えてくれなかったということ。

たしかに、私自身も先日、確定申告をしてきたばかりだが、
申告書の提出という前提で税務署に行くと、機械的に受け取ってもらうだけ。
そこで、申告書に書かれていることが正しいのかどうかの確認はしてもらえない。

そこでも確認をしていると、時間がかかってしまう。
税務職員が無尽蔵にいれば、それも可能かもしれないが、
特に、職員の数が減らされている昨今、物理的に不可能である。

この物理的限界が、一つめの限界。

これを受けて、別の聴講された方から、
納税者のほうも、もっと積極的に自分で勉強したり、
税務署に相談にいったり、あるいは、
金銭的余裕があれば、税理士先生に相談するなど
もっと自助努力すべきだという意見も出された。

ただ、この勉強会で私自身がまさに体験したのは、
自分では分かりやすく説明しているつもりでも、
税金には専門用語が多く、複雑な仕組みがとれているので、
多くの方には、容易には理解していただきにくいということ。

国税庁・国税局のHPなどでも、いろいろな税金の説明をしており、
もちろん、思いっきり分かりやすく説明しているつもりである。
しかし、前提知識がなく、
課税所得、所得控除、税額控除、申告分離、源泉分離といった
専門用語に精通していない方がお読みになっても、
本当にすぐに理解できるかというと、疑問である。

つまり、文書による説明には限界がある。
税務職員や税理士先生による直接の説明も時間がかかる。
この専門性が、二つめの限界。

納税者の自助努力といっても限界があり、
そこを税務当局がいかにして補っていくのかが課題といったところか。

以上は、国税職員といっても、納税者から比較的遠いところで働いていた自分にとっては、
まことに恥ずかしながら、目からウロコが落ちるお話であった。


また、源泉徴収だけですむサラーリマンが多い中、
サラリーマンにももっと税の仕組みを知ってもらい、
ひいては、税金の使い道にもっと関心をもってもらうようにすべきではないか、
というご意見もあった。

そのためには、
サラリーマンにも年末調整くらいはしてもらってもいいのかもしれない。
と、いうのも税収百円当たりの徴税コストが1円台と低いとされているが、
これは、給与を支払う会社などに
源泉徴収をしてもらっていることによるところが大きいからである。
企業コストを下げるためにも、
その分を納税者と税務当局に負担してもらってもいいのかもしれない。

ただ、私の歯切れが悪いのは、
今の職員数で、これ以上大幅に増える申告に対応できるかというと、
現実的に無理に近いという現実を知っているからである。
税理士先生にとっても、いい商売にはならないだろうとおっしゃる方もいる。


これらの話以外も、勉強会ではいろいろなご意見が出されたのだが、
それらのご紹介は、また後日にさせていただきたい。



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